- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
東京での人材採用難から始まったリモートワークの試み
吉田氏は現在、1カ月の内の半分は東京都新宿区にあるサイファー・テックおよび株式会社あわえの「東京オフィス」で働き、残り半分は徳島県海部郡美波町にある「本社オフィス」で働くという「2拠点居住、多拠点就労」の生活を送っている。サイファー・テックの美波町本社オフィスには、現在多くの従業員が現地に移住して働いており、そのリモートワークの取り組みは地方創生や働き方改革のモデルケースとして多くのメディアに取り上げられている。また、オフィス立ち上げ当時のエピソードを描いた吉田氏の著書『本社は田舎に限る』は、2019年春に映画化された。
一見すると吉田氏のこうした取り組みは、地方創生や働き方改革の一部に見えるが、当初はこれらの目的は一切なく、あくまでも「人材採用」のアイデアの1つに過ぎなかったという。
「2003年に東京でサイファー・テックを創業したのですが、人材を募集してもなかなか採用に至りませんでした。日本一の都会でも人を採るのが難しい。それなら『自然豊かな過疎地で勝負しよう』という逆転の発想で、生まれ故郷である徳島県美波町にサテライトオフィスを構えることにしました。徳島県は全域でインターネットが整備されていますから、十分に仕事ができる環境だと判断したのです」(吉田氏)
ただし、単に「田舎で仕事ができる」というだけでは、なかなか人は集まらない。サイファー・テックがそこで打ち出したのが、「ユニークな働き方をコンセプトとして提案すること」と、「その働き方を実現するために環境づくり」だった。これによりいつの時代も、多くの企業が頭を抱える「採用」「業績」ともに、成果を挙げたという。
時間や距離を選ばないリモートワークを実現し、次々とIT人材を採用するために、どんなコンセプトを打ち出し、働く環境を整えていったのだろうか。
・「都会ではできない働き方」に採用が殺到した理由
・地方こそが日本の未来の課題を先取りした最先端の地であるワケ
・過疎化が進んでも人を惹き付ける「にぎやかな町」に企業が学ぶこと
・「リモートワークが導入できない」状態を乗り越えるには
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!