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  • 2017/10/31 掲載
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比較7:地味に生産性に差が出るキーボードやポインティングデバイスの使い勝手


 文字入力は全ての業務の基本である。したがってキーボードの打ちやすさは生産性に影響してくる。とはいえ全ての社員が高速タッチタイピングできるというわけではないので、大きく生産性に影響するとは言いにくいものの、キーストロークやピッチ、バックライトの有無などを確認し、入力しやすいキーボードを選択したい。

 併せて確認しておきたいのがポインティングデバイスだ。マウスの代わりとして外出先で使うことが多いので、使い勝手は無視できない。

比較7:キーボード、ポインティングデバイス
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
キーボード
配列 6列アイソレーション 6列アイソレーション 6列アイソレーション 6列アイソレーション 6列アイソレーション 6列アイソレーション
キーピッチ(実測) 13.4×13.4mm 14.6×14.6mm 15.3×15mm 14.8×14.8mm 15.8×15.2mm 15.3×14.8mm
キーストローク 1.2mm 1mm 1.2mm 1.7mm 1.2mm 1.5mm
Enterキーの幅 上段22.6mm/下段18.3mm 15.8mm 上段19.4mm/下段15mm 上段19.1mm/下段14.5mm 上段22.7mm/下段18.9mm 上段22mm/下段17.2mm
カーソルキーの処理 同列で←↓→キーがやや下についている 同列で↑キーの両側を空けている ↑キーの両側を空けているキーを小さくしている 同列で←↓→キーがやや下についている 同列で↑↓キーが小さくなっている 同列で←↓→キーがやや下についている
パームレスト奥行き 71.6mm 94.8mm 93.6mm 67.1mm 98.4mm 93mm
キートップ形状 ほぼ平ら ほぼ平ら 中央部にかけてわずかに凹んでいく ほぼ平ら ほぼ平ら 適度な凹み
ボディのたわみ ほぼない ほぼない ほぼない ほぼない ほぼない わずかにある
バックライト 搭載 搭載 搭載 搭載 搭載 搭載
ポインティングデバイス
種類 タッチパッド クリックパッド クリックパッド タッチパッド クリックパッド トラックポイント&タッチパッド
パッドサイズ 86×43.9mm 105.4×65.2mm 110×65mm 98.5×48.4mm 105×69.8mm 90.4×55.5mm
ボタン 2ボタン独立型 パッド一体型 パッド一体型 2ボタン独立型 パッド一体型 3ボタン独立型
点数 6.5 7.5 8.5 6 9.5 9

photo


比較8:長時間使っても見やすいかが液晶ディスプレイ比較のポイント


 液晶ディスプレイが見やすければ目が疲れにくく感じ、高い生産性を維持したまま作業が継続できる。ビジネスで使う分には事務作業が主となるため、厳密な色調整は不要ではあるものの、ディスプレイを顧客に見せて行うプレゼンや動画再生する場合も意識して評価するとよい。

比較8:液晶ディスプレイ
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
サイズ 13.3型 13.3型 13.3型 12.5型 13.5型 13.3型
表示画素数(アスペクト比) 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1366×768ドット 3000×2000ドット 1920×1080ドット
画素密度 166ppi 166ppi 166ppi 125ppi 267ppi 166ppi
表面仕上げ ノングレア グレア グレア グレア グレア グレア
液晶配向方式 IPS方式 IPS方式 IPS方式 非公開(TN方式だと思われる) IPS方式 IPS方式
ヒンジの角度 約360° 約360° 約360° 約360° 約120° 約360°
測定輝度(明るさ100%) 163cd/m2 279cd/m2 256cd/m2 220cd/m2 295cd/m2 203cd/m2
測定色温度 6887K 7187K 6538K 7572K 6859K 7900K
測定色域:sRGBカバー率(面積比) 68%(56%) 48%(36%) 70%(57%) 48%(36%) 69%(56%) 71%(56%)
点数 8 7 8 5 10 9

 LIFEBOOK P727/P以外は表面がグレア(光沢)仕上げになっている。特にEliteBook x360 1030 G2の画面ギラツキがきつくて映り込みが激しいため、慣れるには少し時間がかかるかもしれない。

 表示解像度はLIFEBOOK P727/PがHD(1366×758ドット)と低く、Surface Book SV7-00006が(3000×2000ドット)と高い。その他の製品はフルHD(1920×1080ドット)だ。デジタイザーペンを使った手書き入力をする業務が多いのであれば、解像度が高いSurface Book SV7-00006だと、高解像度のメリットが活かせそうだ。

 輝度や色域に注目すると、ThinkPad Yoga 370の性能が高い計測結果となっているが、性能面ではゲームグラフィック等の負荷が大きい3Dグラフィックの処理には向いていない。一方、EliteBook x360 1030 G2は色温度が6538Kと低めな測定結果であるが、動画再生時のコントラストが高かった。顧客へのプレゼン表示用に使用するときに活躍するだろう。

photo

比較9:生産性を重視するならパフォーマンスが高い機種を


 ここで、PC動作の要となるパフォーマンスを比較してみよう。ビジネス向けPCのスペックは、BTOによりカスタマイズが可能であるため、スペックの細かい数字はあまり重要ではない。あくまで目安としての評価であることを念頭に置きつつ、結果を見ていただきたい。今回はPC用の総合ベンチマークツール「PCMark 7 1.4.0」(以下、「PCMark 7」)と後継の「PCMark 8 2.4.304」(以下、「PCMark 8」)を使ってパフォーマンスを測定した。

比較9:パフォーマンス
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
基本スペック
CPU Core i5-6200U Core i5-7200U Core i5-7200U Core i5-7300U Core i5-6300U Core i5-7200U
CPU開発コードネーム Skylake KabyLake KabyLake KabyLake Skylake KabyLake
CPU動作周波数(最大) 2.30GHz(2.80GHz) 2.5GHz(3.10GHz) 2.5GHz(3.10GHz) 2.60GHz(3.50GHz) 2.40GHz(3.00GHz) 2.5GHz(3.10GHz)
CPU TDP 15W 15W 15W 15W 15W 15W
メモリ LPDDR3-1866 DDR4-2400 DDR4-2400 DDR4-2133 DDR3L-1600 DDR4-2133
メモリ容量 4GB 8GB 4GB 4GB 8GB 4GB
グラフィックス機能 Intel HD Graphics 520 Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 520 Intel HD Graphics 620
液晶ディスプレイ 13.3型ノングレア 13.3型グレア 13.3型グレア 12.5型グレア 13.5型グレア 13.3型グレア
表示解像度 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1366×768ドット 3000×2000ドット 1920×1080ドット
データストレージ 128GB SSD 256GB SSD 128GB SSD 128GB SSD 128GB SSD 256GB SSD
データストレージ型番 128GB SAMSUNG MZNTY128HDHP-000L1 256GB Micron 1100 SATA 256GB 128GB SAMSUNG MZNTY128HDHP-000H1 128G SAMSUNG MZNTY128HDHP-00007 128GB SAMSUNG MZFLV128HCGR-000MV 256GB SAMSUNG MZVLW256HEHP-000L7
OS Windows10 Pro 64bit Windows10 Pro 64bit Windows10 Pro 64bit Windows10 Pro 64bit Windows10 Pro 64bit Windows10 Pro 64bit
PCMark 1.4.0
PCMarks 4895 5113 5379 5349 4914 4192
LightWeight Score 3193 3233 3502 4913 2754 3073
Productivity Score 2407 2463 2620 4116 2311 2311
Entertainment Score 3504 3621 3950 3841 3572 2583
Creativity Score 9573 9965 10331 10122 8667 7962
Computation Score 14792 16148 18083 15930 15543 9852
System Storage Score 5356 5279 5190 5306 4154 5078
Raw System Storage Score 6084 4809 4194 6087 1382 2727
PCMark 8 2.4.304
Work Accelerated 2.0 Score 3996 4219 4405 4598 3616 4215
Web Browsing - JunglePin(s) 0.367 0.354 0.341 0.328 0.383 0.356
Web Browsing - Amazonia(s) 0.153 0.149 0.145 0.135 0.162 0.15
Writing(s) 4.26 3.85 3.79 2.87 6.53 3.82
Spreadsheet(s) 3.64 3.68 3.24 2.91 3.64 3.37
Video Chat v2 / Video Chat Playback 1 v2(fps) 30 30 30 30 30 30
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2(ms) 65 51.7 51 88.3 61.3 61
短評 Skylake世代ということもあり、CPUのスコアは低め。ディスク周りは、書き込みがやや高速だが、読み込みが遅い特徴がある。 Kaby Lake/Core i5-7200Uとしては標準的なパフォーマンスを発揮していると言える。ディスク周りは読み込みが低速な反面、書き込みが高速という特徴を持つ。 Kaby Lake/Core i5-7200Uとしては標準的なパフォーマンスを発揮していると言える。ディスク周りは、書き込みがやや高速な反面、読み込みが若干遅い。 6機種中、最も高速なCPUを搭載しているため、CPU単独で見れば、Core i5-7200U搭載モデルより1~2割パフォーマンスは高い。一方、ディスク周りはやや遅めだ。 Skylake世代ということもあるが、全体のパフォーマンスは低め。ディスク周りは、読み込みが高速な反面、書き込みが遅い。 Kaby Lake/Core i5-7200Uとしては標準的なパフォーマンスを発揮していると言える。ディスク周りは、読み込みが非常に高速なサムスンのSSDを採用しているのがスコアに出ている。
点数 8 7 8 9 7 8
PCMark 7はシステム的な観点で性能を評価できるので、PCが持つ性能限界を調べるのに適している。一方、PCMark 8は実際にアプリケーションを稼働させ、そのレスポンスタイムからスコアを算出している。そのため実際のPC操作に即したパフォーマンス評価が期待できる。例えば「Work Accelerated 2.0 Score」はオフィスでの仕事を想定した評価である。

 まずPCMark 7による結果を見てみよう。全体のパフォーマンスを表す「PCMarks」ではKabyLakeを採用したEliteBook x360 1030 G2、LIFEBOOK P727/P、Inspiron 13 5000 2-in-1が高いスコアとなっている。ThinkPad Yoga 370はKabyLake採用にも関わらずSkylake採用機よりも低い4192となっている。

 続いてPCMark 8による結果だ。こちらは、より実際のアプリケーション稼働に近い状態で計測しているため、業務での使い心地に直結する。Work Accelerated 2.0 Scoreのスコアが一番高かったのはLIFEBOOK P727/Pで、Webブラウズ(Web Browsing)、テキスト編集(Writing)、表計算(Spreadsheet)で比較対象中最高のスコアとなっている。CPU性能が高いのに加え、本機種のみ表示解像度が1366×768(HD)と他機種より低く、これらの項目では解像度が低い方が有利な結果になる傾向にあり、それが影響しているといえる。以下、EliteBook x360 1030 G2、Inspiron 13 5000 2-in-1、ThinkPad Yoga 370の順にスコアが高く、第6世代Coreプロセッサーを採用しているSurface Book SV7-00006とVersaPro タイプVGはスコアが低い結果となった。

 「Work Accelerated 2.0 Score」以外の項目では、概ねCPU性能に比例してスコアが高くなっている。Webブラウズ(Web Browsing)、テキスト編集(Writing)、表計算(Spreadsheet)は、値が小さいほどスコアが高いことに注意して結果を見てほしい。Surface Book SV7-00006のテキスト編集(Writing)のスコアが6.53と著しく悪いが、表示解像度が3000×2000と高解像度であることが影響していることだろう。またInspiron 13 5000 2-in-1では、表計算(Spreadsheet)の結果がVersaPro タイプVGよりも0.04だけ悪い結果となっている。考えられる影響としては、Inspiron 13 5000 2-in-1が採用しているストレージMicron 1100のIOPS(ランダムリード)が55なのに対し、VersaPro タイプVGが採用しているSAMSUNG MZNTY128HDHP-000L1ではIOPS(ランダムリード)が94と差が開いていることが上げられる。PCMark 7の「System Storage Score」を見比べるとInspiron 13 5000 2-in-1の方が低いのでストレージ性能がその分低いことが分かるが、Surface Book SV7-00006はInspiron 13 5000 2-in-1よりも結果がさらに低い。PC全体のストレージ性能として、Surface Book SV7-00006が一番低いことになる。

 ビデオチャット映像送信(Video Chat encoding v2)では、GPU性能がスコアを左右する。Intel HDシリーズではメインメモリとメモリを共用しているため、メモリ性能が高い順にスコアリングされる結果となった。

比較10:周辺機器や備品を痛めないような放熱性能が望ましい


 デスクトップPCより発生する熱量が少ないのがモバイルPCの特徴ではあるが、電子機器である以上熱が発生することは避けられない。モバイルPCでは筐体内部の背面にある放熱シートや、側面にあるファンから放熱している。通常時の発生熱量が多く、高い温度の排気が出てくると、周辺に置いてある機器や備品を痛めてしまう懸念がある。そこで、パフォーマンス測定に用いたPCMark 8を用い、一度PCMark 8をフル稼働させた後の2回目の稼働時に温度を実測した結果を以下に整理する。

比較10:放熱性能
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
ファンの騒音
ファンの騒音(アイドル時) 31.5 31.5 32.3 31.5 31.5 31.5
ファンの騒音(中負荷時:PCMark 8) 35.8 34.8 36.8 36.5 31.5 37
ファンの騒音(高負荷時:CINEBENCH) 36.7 36.7 35.8 45.2 33.6 35.2
排気口の位置 左側奥 背面中央 背面中央 背面左部 モニター裏、モニター両端 背面中央
PCMark 8(1回終了後2回目実行中)
キーボード左 34.7 33.4 31.6 31.8 30.3 32.6
キーボード右 33.4 31.8 33.1 31.1 30 30.8
パームレスト左 30.4 30.4 30 29.8 28.8 29.6
パームレスト右 30.6 29.9 30.9 29.6 28.8 28.6
底部左 36 30.5 31.2 32.2 29.4 31.4
底部右 31.9 29.3 32.1 32.6 29.4 32.5
短評 ファンの騒音は平均的なレベルだが、発熱は底部の左寄り、排気口のあるあたりで高い。 ファンの騒音、発熱ともに平均的なレベル。テント型で使用するときには、角度次第では排気口からの熱風がディスプレイ裏側に直接当たってしまう。 ファンの騒音は使用者の場所からは平均的なレベルだが、背面の排気口近くでは42.3dBまで上がるので、向かいに人がいるとうるさく感じるかも。発熱は底部の左右はそれほど熱くならないが、中央のディスプレイ側(奥側)は36.4℃まで上がった。 高負荷をかけたときのファン騒音が45.2dBで、6機種中、最も騒音が大きい。また、高負荷をかけたときに、ファン騒音が大きくなるまでの時間も短い。 CPUはディスプレイ側にあるため、ファン騒音はディスプレイ両側から発せられる。高負荷時に39.5dBで、やや気になるレベル。本体側の発熱はほとんどないが、ディスプレイ裏側は42.3℃まで上がった。 ファンの騒音は使用者の場所からは平均的なレベルだが、背面の排気口近くでは44.2dBまで上がる。向かいに座る人にとっては、多少うるさく感じる。発熱は少なめ。
点数 7 8 8 5 9 9
室温27℃、暗騒音31dB、ファンの音は前面端から5cmの距離から測定

 室温に対して最も温度が上がらなかったのはSurface Book SV7-00006である。一番温度が高くなったキーボード左部でも30.3℃と室温と3.3℃しか変わらなかった。最も温度が上がったのは、VersaPro タイプVGで底部左の36℃が最高温となった。人間の体温程度の温度にしかならないので、デスク周りの機器や備品を痛めてしまう心配はほぼゼロであることが分かった。可能性は低いが、高負担のまま数時間も稼働させ続ければ、高温になることもありうるので留意しておきたい。

 また温度計測と併せてファンの騒音を測定ところやはり、Surface Book SV7-00006の騒音が一番静かだった。LIFEBOOK P727/Pが高負担時で45.2dBを記録したが、その他の機種ではアイドル時+4dB程度にとどまった。

比較11:わずかな消費電力の差がコストに跳ね返る


 以下の表にある機種別の消費電力の一覧では、高負荷時の消費電力はInspiron 13 5000 2-in-1が27.6Wと最高で、VersaPro タイプVGが20.1Wと最低である。その差は7.6Wである。電気代に換算すると、8時間使用した場合で0.027円/1Wh×7.6W×8時間=1.6416円の違いとなる。一見すると誤差のように思えるが、数百人規模のオフィスで一斉に稼働している場合だとどうだろう。

 例えば、300人の社員がいるオフィスで8時間使用した場合は、1.6416円×300=492.48円の差になる。1日なら500円の差でしかないが、1か月(20営業日換算)では約1万円、1年(240営業日換算)では約12万円もの差になる。オフィス全体の電気代からすれば微々たるものかもしれないが、期間を重ねるにつれ、電気代の差がコストとして目立ってしまう。「塵も積もれば山となる」とは、まさにこのことだ。ビジネスでは必携となるノートPCだからこそ、選定時は消費電力を確認しておきたい。一番消費電力が低い機種を選定できればベストだが、少なくとも現行の業務で使用しているPCよりは低い消費電力の機種を選びたい。

比較11:消費電力
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
アイドル時 5.5W 6.8W 8.6W 7.4W 5.6W 7W
高負荷時(PCMark8時最大) 20.1W 27.6W 26.9W 25.4W 25.6W 27.2W
測定輝度 163cd/m2 279cd/m2 256cd/m2 222cd/m2 295cd/m2 203cd/m2
短評 高負荷時の消費電力が20W弱と他のパソコンに比べて2割ほど低く、大規模オフィスになるほど省電力効果が高くなる。 高負荷時の消費電力が28Wにせまり、他PCと比べると消費電力が高い。 アイドル時、高負荷時の消費電力は高めだが、排熱部の熱気はさほど気にならないレベル。 アイドル時の消費電力が7.4Wと他PCより若干高い程度で、平均的な消費電力だ。 高負荷時のファン騒音が大きくならない一方で、消費電力は25.6Wと他PC同等である。 アイドル時の消費電力が7Wと少し高めなのが気になるところだが、発熱に関しては問題ないので許容範囲だ。
点数 9 6 5 5 7 6

総合評価:総合評価で最も性能が高いモバイルPCはEliteBook x360 1030 G2


総合評価
機種名 VersaPro タイプVG Inspiron 13 5000 2-in-1 EliteBook x360 1030 G2 LIFEBOOK P727/P Surface Book SV7-00006 ThinkPad Yoga 370
セキュリティ 7 6 10 7 5 7
堅牢性 7 7 9 5 5 8
本体の携帯性 10 5 8 8 6 8
ACアダプター 8 7 7 8 9 8
バッテリー 6 7 8 7 9 8
インターフェイス 6 6 8 9 5 7
キーボードとポインティングデバイス 6.5 7.5 8.5 6 9.5 9
ディスプレイ 8 7 8 5 10 9
パフォーマンス 8 7 8 9 7 8
放熱性能 7 8 8 5 9 9
消費電力 9 6 5 5 7 6
合計(平均) 7.50 6.68 7.95 6.73 7.41 7.91

 今回比較したノートPC6機種では、いずれも最低限のセキュリティ性能を持ち合わせているものの、細かく見ていくとそこには大きな差があることが分かった。その他の性能も含めて評価をした結果では、EliteBook x360 1030 G2とThinkPad Yoga 370が僅差で並んだ。特にEliteBook x360 1030 G2では、指紋センサーとNFCリーダーを搭載しており外部機器認証が利用できる点と、デバイスアクセス制限を行うためのBIOS(UEFI)が多言語対応である点で、セキュリティ性能の評価が高くなった。消費電力では両者ともやや見劣りがしたものの、他には大きな欠点がなく、そつなくまとめているという印象だ。他の機種も健闘しているが、2つ以上のポイントで気になる点が出てきたため、このような結果となった。

photo

 個人で購入するなら、一点豪華主義で何かに秀でている機種を選択するのもアリだろうが、複数のメンバーに同じ機種を調達するとなると、大きなマイナスは利用者の不満につながってしまいかねない。その点で、セキュリティ面などで優れていることもあって、今回最も高得点となったEliteBook x360 1030 G2は、ビジネスの現場で役立つ最良の機種であると言えるだろう。

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