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  • 2017/09/15 掲載

野口悠紀雄教授やSOMPO楢崎常務らが激論、日本企業が「ディスラプター」になる方法

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従来のビジネスモデルを破壊する「ディスラプター(破壊者)」が台頭している。彼らは斬新で豊かな発想と企画力、迅速な行動力を持ち、人工知能(AI)やブロックチェーン、IoTといった先進テクノロジーを駆使しながら既存の産業構造に風穴を空けている。これから企業が生き残るには、先進テクノロジーを活用するすべを彼らから学ぶ必要がある。早稲田大学ファイナンス総合研究所 顧問で一橋大学名誉教授の野口 悠紀雄氏、SOMPOホールディングス 常務執行役員 グループCDOの楢崎 浩一氏、日本アイ・ビー・エム 執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサーの久世 和資氏が、ディスラプターとして勝ち抜くための条件を語り合った。

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左から日本アイ・ビー・エム 久世氏、早稲田大学 野口氏、SOMPOホールディングス 楢崎氏。Watson Summit 2017に三者がそろった。

破壊的なイノベーションにつながる「AI」「ブロックチェーン」「IoT」と「クラウド」

 近年、さまざまな先進的なテクノロジーが出現し、ビジネスプラットフォームにも変化が起きている。その変化とは「モノ・コトの情報化」「無限の計算能力」「アイデアを実現するスピード」である。これらの背景には、クラウドを中心とした事業・業務の変革が挙げられるが、なかでもイノベーションにつながる技術として注目されているのが「AI」「ブロックチェーン」「IoT」だろう。

 一方、イノベーションの迅速な創出のためには、ユーザー視点で新サービスを考える「デザイン・シンキング」や、アイデアをすぐに実行できるコワーキングスペースとしての「ガレージ」、企業や世代の枠を超えて共同開発を行う「オープンイノベーション」といった環境面のアプローチも求められる。いま中小企業から大企業まで、すべての企業がディスラプターになって覇権を握れるのか、あるいは逆にディスラプターに淘汰されてしまうのか、その大きな岐路に立っているといっても過言ではない。

 このオープンイノベーションの柱の1つであるブロックチェーンの最新動向について、まず早稲田大学ファイナンス総合研究所の野口 悠紀雄氏が口火を切った。

この記事の続き >>
・ブロックチェーンは「保険」と「シェアリングエコノミー」を変えるのか
・ブロックチェーンとAIが人間の雇用を奪ったあとに残るもの
・日本企業がディスラプターになるための条件

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