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ITインフラのクラウド化で実現する「2つの軸」とは
AWSの根幹をなすのは、なんといっても90以上にわたるAWSのサービスだ。今野氏は「我々のサービスはビジネスプラットフォームです。プラットフォームを効果的に組み合わせ、必要なインフラリソースを使ってビジネスに貢献することがポイントになります」と説明する。
たとえば、グローバルに広がるデータセンターを活用し、「太陽フレアによる停電リスクを考慮し、地球の裏側のデータセンターにBCPの体制を構築するお客さまもいる」そうだ。
このように、AWSにより享受できるビジネスメリットは、いわゆる「初期投資が不要」「実際の使用分だけを課金」というような、オンプレミスのインフラの置き換えという文脈だけで語られるものではなくなってきた。
たとえば、金融機関が新たなサービス、価値を提供していくFintechの取り組みにもAWSは欠かせない。McKinsey & Companyの調べによると、Forbes誌に掲載されたFintechスタートアップ50社の100%がAWSを利用しているという。
Fintechで受け入れられた理由として、今野氏は特に「セルフサービスなインフラ」と「セキュリティ」の2点を挙げる。
「インフラがソフトウェア化し、自分の好きな構成を自由に組める点が、お客さまのビジネスのスピードを高めています。また、セキュリティ面では、AWSは多数の第三者認証を取得済みで、各種レギュレーション(規制)にも準拠しています。つい最近では、パートナーにより内閣サイバーセキュリティーセンター(NISC)制定の政府統一基準に対応したリファレンスも発表されました」(今野氏)
こうした長所から、基幹系システムをAWSに移行、構築する事例も増えてきた。今野氏は、「SAPがいち早くAWSに対応し、AWSを用いたSAPアプリケーションの導入企業が2015年には100社を超えた」と説明する。SAP以外にも、国産を含め大企業から、中堅、中小企業向けのERPパッケージの多くがAWSに対応している。
ITトランスフォーメーションで得たリソースをデジタルトランスフォーメーションに生かす
今野氏は、デジタル化には2つの軸があると説明する。1つは、最新のテクノロジーを活用し、データ分析から新たな価値やビジネスモデルを創出する意味での「デジタルトランスフォーメーション」だ。そして、2つ目が、現在のIT基盤をクラウド化し、利便性や競争力、セキュリティを向上させる「ITトランスフォーメーション」である。「この両軸を同時に進めているのが米ゼネラル・エレクトリック(GE)です。2015年秋発表のITトランスフォーメーション事例では、全世界34のプライベートデータセンターの9割ほどをAWSに移行しています。これによりTCOを削減し、そのリソースを使って『Predix』というプラットフォームを開発し、サービス企業へとデジタルトランスフォーメーションしてきたのです」(今野氏)
たとえば、老朽化したレガシーシステムの刷新がITトランスフォーメーションの契機となることもある。「システムのサポート終了や、当時のシステムを知るエンジニアの不足などにより、デジタルシステムとの親和性の高いAWSに移行させるケースもある」と今野氏は語る。
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