「PDFファイル」から情報漏えいの危険が!標的型攻撃やWeb改ざん対策の落とし穴
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今すぐチェック! PDFファイルから個人情報漏えいの可能性も
PDFは、企業間でファイルをやりとりしたり、Web上にファイルを公開したりする際に利用されているファイルフォーマットだ。1993年にアドビ システムズによって開発されたPDFは、2008年にISO(国際標準化機構)に仕様を委譲して標準化された。現在ではPDFファイルを作成したり閲覧したりするためのツールは数多くのサードパーティから配布され、無料で使用できるものも多い。
日常的に利用しているがゆえに見落としがちなのが、PDFファイルの「セキュリティ対策」である。PDFはあらゆるデバイスから同じ書式やフォーマットで閲覧できる標準化された規格だが、一方で攻撃者に狙われやすい側面があるということも忘れてはならない。
ここで、普段利用しているPDFファイルの設定をチェックしてみていただきたい。PDFファイルを開き、「右クリック」して「文書のプロパティ」を開くと、PDFファイルの持つメタデータが表示される。
「概要」タブには作成者の名前や社員番号、あるいはマシン名といった情報が含まれていないだろうか。Wordで作成した文書をそのままPDF化すると、作成者の実名がプロパティに入ってしまったり、場合によっては、社員番号などが表示されたりすることもある。
これらの情報を元に実在する社員になりすまして同社の従業員にメールを送れば、仕掛けが施された添付ファイルの開封率も上がるため、危険に晒される。またこれらのプロパティ情報をドメイン名と組み合せれば、場合によってはメールアドレスが推定できてしまい、標的型攻撃の格好のターゲットになりかねない。
文書をPDFに変換することだけなら、フリーウェアだけでなくWebブラウザやOffice製品などからでも行える。しかし、PDFに書き出すだけでは、公開するべきではない情報がそのまま残ってしまったり、改ざんされて誤った情報を流布されてしまったりするリスクも高まってしまうのである。
「サンドボックス」で標的型攻撃からPDFファイルを守れ
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