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  • 2024/10/04 掲載
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生成AIブームと言える現在において、LLM(大規模言語モデル)は生成AIの頭脳ともいうべき基盤技術だ。だが現状開発競争では、米国のビッグテックや各国のAIスタートアップがリードしている。日本発のLLMはどう追い上げ、独自の地位を築いていくのか。国産LLMの開発に挑む4社から各社のエキスパートを招き、その戦略と展望を語ってもらった。

5兆円市場に挑む「国産LLM」開発4社

 今や産業のあらゆる分野に生成AIは浸透しつつあり、公共インフラや教育、医療といった分野へも急速に社会実装が広がっている。その中でLLMも多様化・専門化を深め、さまざまなニーズに応える進化を見せているのは周知の通りだ。

 LLMの市場規模は、2024年の64億米ドル(約9,382億円)から2030年には361億米ドル(約5.3兆円)へと大きな成長が見込まれている。その市場において現在は、日本が出遅れ、マイクロソフトと提携したOpenAIなど米国のテック企業などが先行している状況だ。そこで国産LLMの開発に鋭意に取り組んでいる以下の4者に、日本のLLM開発の実情と展望、世界における「勝ち筋」について語ってもらった。

  • ELYZA CMO 野口 竜司氏:グローバルのオープンモデルをベースに追加で日本語を学習させ、日本語に特化したLLMを開発している

  • 日本電信電話(NTT) NTT人間情報研究所 上席特別研究員 西田 京介氏:NTT(日本電信電話)で、小型軽量でチューニングしやすいLLM「tsuzumi」の研究開発をリードする

  • SB Intuitions 技術本部 事業戦略部 部長 小城 久美子氏:AI計算基盤へ約1,500億円の大規模投資を行ったソフトバンクグループで、3900億パラメータという大規模モデルの開発に挑む

  • 富士通 人工知能研究所 シニアプロジェクトディレクター 白幡 晃一氏:スーパーコンピューター「富岳」上で独自学習する「Fugaku-LLM」やナレッジグラフ(さまざまな知識のつながりを、グラフ構造で表したネットワーク)特化型モデルを開発する

この記事の続き >>

  • ・4社の戦略、NTTとソフトバンクは「真逆」?
    ・LLM活用の課題、富士通が発表した解決への「3つの技術」
    ・日本の勝ち筋は? ELYZA野口氏が挙げた「3つのカギ」

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