- 2021/11/19 掲載
ブドウ畑で太陽光発電=国内最大級―福島・二本松
福島県二本松市で19日、ブドウなどの栽培と太陽光発電を同じ土地で行う事業が本格稼働した。運営会社によると、農業と発電用に太陽光を共有する「ソーラーシェアリング」事業の敷地面積や発電規模で国内最大級。農地を効果的に活用し、農産物の販売と売電で収益を確保する狙いがある。
約6ヘクタールの農地に、支柱を立ててソーラーパネルを設置。パネルの間に「シャインマスカット」といったブドウ7品種やエゴマなどを植える。
2025年には生食用ブドウ約5トンの収穫を目指す。年間で一般家庭約620世帯分に相当する約370万キロワット時を発電し、東北電力に売電。収益は発電所や農場の管理費に充てる。
生協やNPO法人などで設立した運営会社「二本松営農ソーラー」(二本松市)の近藤恵代表は、「農業者の手でエネルギーを作る兼業のあり方を探っていきたい」と意気込みを語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕ソーラーパネルの隣のスペースにブドウの苗を植える「二本松営農ソーラー」の社員=19日、福島県二本松市
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