- 2021/11/19 掲載
午後3時のドルは114円前半でこう着、FRB議長人事を控えて様子見も
ドルは仲値にかけて国内輸入企業による買いや、時間外取引の米10年債利回りの小幅な上昇にも支えられて底堅かったが、買い一巡後は上値が重い展開となった。
ドルは17日に4年8カ月ぶりの高値まで上昇したものの「115円の大台を超えられなかったことから、ドル買い/円売りには慎重になっている印象だ」(上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。
市場では、FRB議長人事への関心も高い。ホワイトハウス報道官は17日、バイデン米大統領がFRBの次期議長を感謝祭前に指名することを明らかにした。
市場ではパウエルFRB議長の続投かブレイナードFRB理事の昇格に注目が集まっているが、三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏は「いずれにしてもFRBはインフレへの警戒モードが高い『バイデンシフト』になっていくのではないか」と指摘する。
バイデン米大統領は10日、上昇する「インフレの反転が最優先課題」とし、エネルギー価格を抑制する方策を模索する米国家経済会議(NEC)に指示したと明らかにした。
宇野氏は「FRBは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの間に、インフレへの警戒モードのギアを一段上げて発言するなど、市場の見方を収れんさせていく」とした上で、「年末までにドルは115円を超え、米長期金利も1.8%を超えるのではないか」との見方を示した。
ユーロ/ドルは1.3515/55ドル、ユーロ/円は129.80/84円。週末を控えて持ち高調整の動きにとどまった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.34/36 1.1351/55 129.80/84
午前9時現在 114.27/29 1.1365/69 129.90/94
NY午後5時 114.24/27 1.1369/73 129.91/95
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