- 2021/11/19 掲載
午前の日経平均は反発、米ナスダック最高値で半導体関連に買い
18日の米国株は値動きが荒い中、S&P総合500種とナスダック総合が最高値を更新。米連邦準備理事会(FRB)当局者からタカ派的な発言があったものの、小売企業やハイテク企業の好決算が注目された。
日経平均は小幅に反発してスタート。寄り付き直後にマイナス圏へ転落する場面がみられたが持ち直し、157円26銭高の2万9755円92銭で高値を付けた。その後は週末要因から見送りムードが強まり、日経平均は2万9700円台でのもみあいが継続した。
市場では「きょうは週末で上値が重くなっているが、これからは年末株高のアノマリーが意識されやすい。日経平均の値がさ株の底堅い動きを見る限り、来週以降はきっかけさえあれば3万円回復が視野に入る」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXは0.11%高の2037.72ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3974億7500万円。東証33業種では、鉱業、卸売業、精密機器、石油・石炭製品などの16業種が値上がり。パルプ・紙、空運業、証券業、陸運業などの17業種は値下がりした。
個別では、半導体関連株が上値追いに弾みを加えた。レーザーテック、東京エレクトロン、SCREENホールディングスは上場来高値を更新したほか、アルバック、アドバンテストも買われた。米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が最高値更新となったことが追い風になった。
半面、ソフトバンクグループは続落。出資先する中国の電子商取引大手アリババ・グループが市場予想を下回る決算を発表したことが重しとなった。
そのほか、テルモ、富士フイルムホールディングスがしっかり。ファーストリテイリング、ダイキン工業は下落した。
東証1部の騰落数は、値上がり703銘柄(32%)に対し、値下がりが1347銘柄(62%)、変わらずが122銘柄(5%)だった。
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