- 2021/11/15 掲載
午後3時のドルは113円後半で上値重い、買いの勢い続かず
足元のドル/円相場は114円を挟んだ推移が続いている。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)など大きな材料を通過し、いったん方向感が出にくくなっている」(みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏)との指摘が聞かれた。
また、長期化する米国のインフレについて警戒感を示す見方もある。米国の早期利上げ期待が高まる中、目先は株式市場が軟調に推移するリスクもあり、米短期金利に上昇余地があることからドルは続伸するとみられているものの、「ドル高の勢いは緩やかかつ、今後のインフレは景気の先行き不透明感を強め、リスク回避姿勢が広がる可能性もあるのではないか」(三菱UFJ銀行のチーフアナリスト・内田稔氏)という。
先週、対ドルで大きく下落したユーロは1.14ドル台半ばで推移。「ユーロは対ドルでだいぶ下の水準まで下がってしまったので、今後、一段とユーロ安が進むとはみていない」(外銀)との声が聞かれた。
ただ、欧州中央銀行(ECB)が利上げに踏み切るにはまだ時間がかかるとみられており、「米欧で比べた場合、経済回復の差、インフレの差、金融政策の差でみると、ユーロ/ドルは下押し圧力が残る可能性がある」(同)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 113.81/83 1.1458/62 130.43/47
午前9時現在 113.97/99 1.1439/43 130.39/43
NY午後5時 113.85/88 1.1450/54 130.32/36
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