- 2021/08/03 掲載
英BP、配当と自社株買いを強化 第2四半期の好決算を受け
配当は4%引き上げ、1株当たり0.0546ドルとする。BPは2020年7月に、10年ぶりに配当を半減させて0.0525ドルとしていた。
またBPは今後数か月で14億ドルの自社株買いを計画している。上半期には24億ドルの余剰資金を生み出した。
BPは4月、従業員への株式分配プログラムによる希薄化を相殺するため、5億ドルの買い戻し計画を打ち出した。
原油価格が1バレル=60ドルになれば、10億ドルの自社株買いが可能になるほか、2025年まで毎年4%ずつ配当金を引き上げることができるとみている。
ルーニー最高経営責任者(CEO)は声明の中で、今回の措置が可能になったのは、業績の改善に加えて「見通しの改善」によるものだとした。ただ、世界の石油需要が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)前の水準を回復するのは、2022年下半期になると予想している。
純利益に相当する実質ベースの再調達原価利益(原油価格を当期の平均価格で評価した利益)は、第2・四半期に28億ドルに達し、アナリスト予想の21億5000万ドルを上回った。
第1・四半期の利益は26億3000万ドル、前年同期は66億8000万ドルの損失だった。
航空燃料を含む燃料の需要が高まったことや、BPのガソリンスタンドに併設されているコンビニエンスストアの利益率が向上したことなども増益に寄与した。
純負債は401億ドルから327億ドルに減少した。
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