- 2021/07/29 掲載
コメ先物、上場廃止へ=「延長あり得ない」―堂島商取社長
現在は期限付きで試験的に上場している大阪堂島商品取引所のコメ先物取引が、上場廃止になる見通しとなった。堂島商取の中塚一宏社長は29日の記者会見で「試験上場の延長はあり得ない」と強調。常設市場にするため農林水産省に行った本上場の認可申請が認められない場合、試験上場を続ける考えがないことを明らかにした。
堂島商取は今月16日に本上場を申請したが、農水省は取引に参加する生産者らが増えていないとして「認可基準に適合しない」と判断した。本上場の申請は今回で3度目だった。
中塚社長は農水省とは申請前から協議してきたが、申請後に市場参加者が増えていないことなどを突然、問題視したと、同省の対応を批判。「農水省が駄目と言うのだから、断腸の思いだが(コメ先物が)なくなっても仕方がない」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する大阪堂島商品取引所の中塚一宏社長=29日午後、大阪市西区
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