- 2021/05/25 掲載
パナソニック、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓Vision」を開発
テレワークの普及やネット通販の需要増加に伴い、オフィスや店舗に求められる空間は変わりつつあります。オフィスではコミュニケーション活性化のためにリラックス感を演出した空間、商業施設では実店舗ならではの体験ができる空間などが注目されています。そうした空間演出手法の一つとして、自然を感じられる要素を取り入れた「バイオフィリックデザイン(※1)」が浸透しつつあります。
当社は自然光が取れない閉鎖的な場所でも、自然とのつながりや解放感を感じられる空間演出を提案するため、雲が流れる空などを映し、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓照明」を2019年に開発。リラックス感や外とのつながりを感じられることを実証実験にて確認し、数量限定で販売してきました。
今回の「天窓Vision」は、「天窓照明」と比較し発光面積が約2.4倍の大型タイプの展開と本体連結ができるようになったことで、よりダイナミックで解放感のある空間演出が可能です。また、スペースが限られる天井裏に対応するため製品の高さを約30%低減したことに加え、小型タイプも展開し設置場所の自由度を向上しています。さらに「天窓照明」の柔らかで奥行感のある映像表現を生かしつつ、葉や雲の動きなどをしっかりと表現できるよう、解像度を高めました。これにより、「桜」や「冬景色」などの新たな映像コンテンツを追加でき、季節の変化に合わせた演出が可能になりました。
加えて、天窓Visionの空間演出に合わせ、照明や音響などの機器を連動できる制御ユニット(※2)を本年夏頃の完成を目指して開発しています。「天窓Vision」を核に光や音などを組み合わせ、「バイオフィリックデザイン」にデジタル技術を掛け合わせた新たな空間演出として提案していきます。
当社は今後も様々な機器を組み合わせ、日々変化するニーズに対応する価値を提供していきます。
※1:人は自然環境下で進化してきたため、先天的に自然や森林を「好ましい」と感じる性質があるとした科学的仮説「バイオフィリア」に基づいた空間デザイン。業務効率や幸福感に与える影響など、様々な研究が進められている。
※2:制御ユニットは「天窓Vision」を取り扱うエンジニアリング会社を通じ、「天窓Vision」と組み合わせて導入されます。 単品での発売は予定していません。
関連コンテンツ
PR
PR
PR