- 2021/05/18 掲載
マクニカ、見守りシステムとコミュニケーションアプリの連携機能を提供開始
急速に進む少子高齢化によって想定される介護における人員不足への対応として、ICT化/DXによる介護現場の革新は国の重点課題の1つとして挙げられておりますが、ITシステムを有効活用した介護現場の業務の効率化はまだ十分に進められていないという現状があります。その背景には、これまで介護施設向けのITシステム自体が介護現場のニーズに応えられるような機能開発がなされていなかったことにあります。特に見守りシステムは、センサーを信頼して巡回を最適化することが十分に進められていないという声が多く挙げられてきました。そして、その要因の1つとして、センサーからの通知を確実に受け取ることが出来ていないという点がありました。
この度、マクニカの「AttentiveConnect」がサイエンスアーツの「Buddycom」と連携することにより、介護現場にて管理画面と音声で「正確なデータ」を「確実」に「迅速」に届けることが可能になります。「AttentiveConnect」が対応しているベッドセンサーnoomi(*1)が検知した離床やバイタルの異常といったアラートを「Buddycom」を使って一斉に音声通知することで、対応中や休憩中など、現場のスタッフが画面を見ることが出来できない状況にあってもグループ全員に確実に通知することができます。さらには聞き逃した音声を後から聞き直したり、テキストで確認すること可能です。
今年度の介護報酬改定*2における見守りシステム導入を促す取り組みにおいても、その要件の一つとしてインカムなどの活用が例示されております。見守りシステムとインカムを独立して導入するのではなく、連携したシステムとして活用することで、高い導入効果を得ることができます。今回の連携を皮切りに、将来的な拡張案として、マクニカでは更なる業務の効率化や介護事業運営の革新に資する以下のような機能の提供を検討しております。
・「AttentiveConnect」のクラウドを活用した、見守り・記録・分析といったあらゆるシステム・サービスとの連携基盤
・血圧・体温などといった、「AttentiveConnect」に統合されるヘルスケアデータを用いた、高度な健康状態の分析と通知 ・「Buddycom」のコミュニケーション履歴をもとにした、介護職員の業務効率等の分析
今後見込まれる高齢者人口の増加や介護人材の不足に対して、ICT化/DXによる業務効率の向上は不可欠です。マクニカでは、あらゆる技術を統合し、真に現場課題の解決につながるソリューションを今後も提供し続けていきます。
*1:noomi
高齢者の見守りのために開発された、非接触のモニタリングセンサーです。薄いセンサーをマットレスの下へ設置するだけで使用でき、就寝時にも違和感がなく、利用者に負担がかかりません。圧電素子の技術を使用して心拍、呼吸、睡眠の質、体の動きを検知し、異常事態に至る可能性を検知した際には介護士へアラートを送信します。受け取ったデータはWi-Fiを通してクラウドへ受け渡しされます。バイタル異常のアラートだけでなく、ベッドからの離床を検知することで、夜間の介護士による見守りの負担を大幅に軽減します。
*2:出典 厚生労働省 令和3年度介護報酬改定について
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000755028.pdf
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
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