- 2021/05/17 掲載
ビットコインが3カ月ぶり安値、売却示唆のマスク氏ツイートで
マスク氏の発言で仮想通貨相場が乱高下する中、トレーダーの間でも動揺が生じつつある。
ビットコインは9%超下落し、2月8日以来の安値となる4万2185ドルを付けた。イーサは約8%安の3227.22ドル、ドージコインも約7%安の0.48ドルで、3通貨はいずれも最近付けた最高値を大幅に下回っている。
マスク氏は先週、環境への懸念を理由にテスラ車の購入でビットコインを使った支払いの受け付けを停止したと明らかにした。
16日のツイートでは、自社が保有するビットコインを売却した可能性を示唆した。
未確認のツイッターアカウント「@CryptoWhale」は同日、「ビットコインの利用者は次の四半期にテスラが保有するビットコインの残りを売却したことを知れば、自身を責めることになるだろう。マスク氏が受けている反感を考えれば、彼を責めることはできない」と投稿。これに対し、マスク氏は「確かに」と応じた。
マスク氏のツイートが、ビットコイン売却を確認したものか、単に批判に直面している状況に同意したのかは不明。
マスク氏は先週、テスラが自社保有のビットコインを売却することはないとしていたが、それでも同通貨はその後約25%下落した。
ドージコインも今月、マスク氏が米人気バラエティー番組のコントで「詐欺」と呼んだのを受けて急落。同氏がその後、ドージコイン取引の効率改善に取り組んでいるとツイートしたことで値上がりしたが、完全には回復していない。
ドージコインは今年に入って約100倍に、イーサは4倍超に急騰。ビットコインは45%値上がりしており、一部ではいったんポジションを手じまう動きも出ている。
ペッパーストーン(メルボルン)のクリス・ウェストン氏は「週末の取引が活発になったが、われわれは取引所を通じたかなりの清算を検討している」とコメント。「状況が落ち着く必要がある。ビットコインをショート、イーサをロングする取引を手じまい、様子を見る」と語った。
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