システムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器メーカー・タカラスタンダード株式会社（本社:大阪市城東区、代表取締役社長:渡辺岳夫)は、高回転・高効率の物流を目指して改革に取り組んでいます。そしてこの度、商品の輸送において緊急で手配が必要な車両について、配送時間とコストを削減するため、CBcloud株式会社（本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:松本隆一）が運営する、配送マッチングプラットフォーム「PickGo」と連携を始めます。タカラスタンダードが物流改革においてベンチャー企業と連携するのは初めての試みです。

　「PickGo」は、ITを活用し運送業界における新たな価値の創出を目指すCBcloud株式会社が提供する、荷主とドライバーを直接つなぐ配送マッチングプラットフォームです。今回、タカラスタンダードは軽貨物車両手配と施工現場における商品搬入作業の委託先確保の迅速化を目指して同システムを導入し、物流DXによる効率化を図ります。

　タカラスタンダードでは通常の工場・物流センター・施工現場間の商品輸送に加えて、現場で発生した追加で商品手配が必要な場合など、緊急で軽貨物車両などの配送車の手配が発生することがあります。

　これまでは発生都度対応できる業者を探していましたが、この度、平均56秒でマッチングする「PickGo」の導入により、オンラインで近くにいるドライバーを即時に見つけることができるようになり、配車にかかる時間と手間の削減に繋がりました。また、配送車の位置情報と到着時間がシステム上で確認できるので、リアルタイムで配送状況を把握することができます。

　また、今後も深刻化が予想される人手不足に対応するため、施工現場へ商品を搬入する商品搬入作業の委託先確保にも同システムの利用を開始しました。現場の住所や時間、依頼したい作業を決め募集をかけると、対応可能な作業者からリアルタイムで応募があり、受注までをすべてシステム上で行うことができます。これまでは対応可能な業者を探し、電話やファックスで依頼をしていた作業がなくなるため、手配が容易になりコストも削減されます。

　2024年4月からの物流業従事者への時間外労働上限規制の適用を見越して、今回まずは緊急の軽貨物車両手配と搬入作業用の委託先確保に同システムを導入し、リアルタイムでの配送状況把握を活用することで業務負荷の軽減がどの程度図れるのか等を見極め、ゆくゆくは通常の輸配送でも車両の位置情報や配送状況がデジタルで管理できるシステムの実現を検討していきます。

　タカラスタンダードは、これからも物流の高回転化を推進し、効率的な輸配送を実現することで、安定的な商品供給に努め、高い顧客満足度の維持に努めます。