- 2021/02/18 掲載
英バークレイズ、配当再開 通期利益は半減
バークレイズは1株当たり1ペンスの年間配当を支払うと表明。7億ポンド(9億6940万ドル)の自社株買いも実施する。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は昨年12月、大手英銀に対する配当と上級職賞与の制限を緩和すると発表した。
2020年通期決算は、税引き前利益が31億ポンド(42億9000万ドル)。前年から半減したが、同行がまとめたアナリスト予想の19億6000万ポンドを大幅に上回った。
新型コロナ流行の影響で貸倒引当金を計上したが、投資銀行部門が好調だった。
同行は収益が「有意に」改善する公算が大きいと表明したが、具体的な数値は明らかにしなかった。不採算の消費者向け事業については先行きが依然「不透明」との認識を示した。
同行株は朝方の取引で2%下落していたが、配当再開の発表を受けておおむね横ばい圏で推移している。アナリストは具体的な利益目標の発表がなく、失望したと述べた。
2020年は投資銀行事業が好調だった。
債券・通貨・商品部門は53%の増益。海外金利のほか、原油など商品価格の変動がトレーディング収入に寄与した。
株式部門は31%の増益。銀行手数料収入は8%増。
第4・四半期は、新型コロナの流行に関連して4億9200万ポンドの貸倒引当金を計上。通期では48億ポンドを計上した。
消費者・カード・決済部門は通期で11億ポンドの赤字。新型コロナの流行に伴う引当金の計上などが響いた。
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