- 2021/02/16 掲載
カーライル出資のウイングアークが東証上場へ、過去2回延期=関係筋
複数の関係筋が明らかにした。上場はすでに申請済みで、東京証券取引所は18日にも承認する見通し。時価総額は500億円規模を見込んでいる。
データ管理支援ソフトを手掛けるウイングアークは2019年、株式市場の動向などを理由に1回目の上場計画を取り止めた。再び準備を進めた翌20年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で上場申請を取り下げた。東証によると、過去に2回以上IPOを中止した後に上場した例はない。
ウイングアークは2016年、オリックスが運営するファンドなどからカーライルが株式100%を取得。昨年上場準備のために作成した資料によると、20年2月時点でカーライルは47.27%を保有している。
カーライルが投資する日本企業が上場するのはこれで8例目。カーライルにとっては、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台に乗せる中での売り出しとなる。
ウインドアークの広報担当者はロイターの取材に対し、「上場は視野に入れているが、現段階で申し上げられることはない」と回答。東証とカーライルは上場計画についてコメント控えた。
最近では半導体大手のキオクシア(旧東芝メモリホールディングス)が、米中貿易摩擦の影響を受け、20年10月に計画していた株式上場を延期している。
(梅川崇 編集:久保信博)
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