- 2021/02/15 掲載
「世界景気に回復の兆し」=株価3万円超えで―証券トップ
日経平均株価が1990年8月以来、30年半ぶりに3万円を突破したことを受け、野村ホールディングス(HD)など証券大手3社のトップは15日、「世界的に景気回復の兆しが確認され始めている」(野村HDの奥田健太郎グループ最高経営責任者)などの談話を発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済は落ち込んでいるにもかかわらず、株価は堅調に推移している。奥田氏はこの背景について、「海外ではワクチン接種が始まり、日本でも準備が進められている」と指摘。日本企業の業績も「2021年度に大幅増益となる可能性が出ている」と語った。
大和証券グループ本社の中田誠司社長は、節目となる3万円乗せは「日本経済の成長軌道入りを示唆する出来事だ」と評価。SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は「株高のけん引役が(世界的な)金融緩和から財政政策と景気回復に移った」と分析した。ただ中田氏は、米国の長期金利が急上昇すれば日米株式市場が「調整するリスクがある」とし、先行きには一定の警戒が必要との認識を示した。
【時事通信社】
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