- 2021/02/15 掲載
原油先物は急伸、中東の緊張巡る懸念で
米国の追加景気対策や新型コロナウイルス感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)の緩和への期待も相場を支えた。
0004GMT(日本時間午前9時04分)時点で北海ブレント先物は0.66ドル(1.1%)高の1バレル=63.09ドル。一時は63.44ドルと、2020年1月22日以来の高値を付けた。
米WTI先物は0.86ドル(1.5%)高の60.33ドル。一時は昨年1月8日以来の高値となる60.77ドルを記録した。
国営テレビによると、サウジ主導の有志連合軍は14日遅く、フーシがサウジに向けて発射した爆発物を搭載したドローンを迎撃し、破壊したと発表した。
フジトミの斎藤和彦チーフアナリストはサウジのニュースを受けて原油価格は序盤に急伸したと指摘。米国の景気刺激策とロックダウン緩和が景気浮揚と燃料需要の押し上げにつながるとの期待の高まりも背景にあるとした。ただ、WTIは60ドルの節目に達したため、利益確定売りに押された可能性があると続けた。
バイデン米大統領は12日、1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス救済法案の実現に向け州知事や市長との会合を開き、数百万人の失業者への支援や学校再開に一段の協力が必要と訴えた。
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