- 2020/11/06 掲載
米GM、第3四半期は利益が予想上回る 米中販売が回復
米中市場での販売が予想以上に早く回復したことを受け、今年下半期には70億─90億ドルのキャッシュフローが見込まれるとした。
バーラ最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「米中の自動車業界が想定以上に迅速かつ力強く回復した」と指摘。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や米大統領選を巡る経済の不確実性はあるものの、「第4・四半期も引き続き堅調な回復が続くだろう」と述べた。
第3・四半期の米国販売はパンデミックの影響で10%減となったが、月ごとに改善。中国販売は12%増と、四半期ベースで2年ぶりの増加となった。
純利益は40億ドル(1株当たり2.78ドル)。前年同期は23億5000万ドル(同1.60ドル)だった。
一時項目を除く1株利益は2.83ドルと、リフィニティブのアナリスト予想(1.38ドル)を上回った。バーラCEOによると、第3・四半期は第4・四半期よりも堅調な業績になりやすいという。
北米の調整後支払利息・税金控除前利益(EBIT)マージンは6.5ポイント上昇し14.9%となった。高利益率のピックアップトラックやSUVが好調だった。
リボルビング・クレジット・ファシリティーによる借り入れについては第3・四半期に52億ドルを返済。10月にも追加で39億ドルを返済した。年末までに残額の返済を見込む一方、現金残高は高水準を維持するという。第3・四半期末の現金残高は378億ドルだった。
バーラCEOは、米電動トラックメーカーのニコラ<NKLA.O>との電動ピックアップトラックや燃料電池車(FCV)生産の戦略的提携ついて、引き続き交渉しているが締結には至っていないとした。
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