- 2020/11/04 掲載
大戸屋経営陣刷新を承認=コロワイド専務が社長就任―臨時株主総会
定食チェーン、大戸屋ホールディングスの株主総会が4日午前、東京都内で開かれた。大戸屋への敵対的TOB(株式公開買い付け)を成立させた外食大手コロワイドが提案した、経営陣を刷新する議案が賛成多数で承認された。
コロワイドは、現取締役11人のうち社長の窪田健一氏ら10人を解任し、代わりに蔵人金男コロワイド会長の長男・賢樹専務や2016年に大戸屋を退社した創業家出身の三森智仁氏ら7人を提案。大戸屋側は賛否を示さず、「株主の判断に委ねる」としていた。総会後の取締役会を経て、賢樹専務が大戸屋社長に就任した。
総会に出席した都内の男性株主(65)は「コストパフォーマンスとの両立が大事だ。コロワイドにかじ取りしてもらうしかない」と指摘。茨城県取手市の40代男性株主は「コロワイドが買収先を大事にするとは思えない」と話した。
コロワイドは昨年10月、創業家から大戸屋株式約19%を取得。今年6月の大戸屋の定時株主総会で役員刷新を求めたが、否決を受けてTOBを仕掛け、9月8日までの買い付け期間延長を経て成立させ大戸屋株式約47%を握った。
【時事通信社】 〔写真説明〕大戸屋ホールディングスの臨時株主総会に向かう株主=4日午前、東京都内
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