- 2020/11/04 掲載
凸版印刷、冷凍保存食品向け環境配慮型パッケージを新開発
本製品は、凸版印刷独自の蒸着加工技術とコーティング技術をもとに開発された「GL BARRIER」を使用することで、畜肉や水産加工品の冷凍保管時に発生する酸化による商品の変色や風味の変化を、従来よりも長期的に抑えることが可能です。リサイクルが容易なモノマテリアル構成にも対応可能で、CO2排出量の削減とリサイクル適性の向上を実現した環境配慮型パッケージです。凸版印刷はこれまでに培ったノウハウをもとに、さまざまな内容物に最適化された冷凍用パッケージを選定、提供します。
本製品は2020年11月2日(月)より、冷凍畜肉・水産・農産加工品などの卸売り事業社や食品メーカー、スーパーなどに販売を開始します。
■開発の背景
畜肉や水産加工品などの1次産品は、長期保管が必要になることから冷凍することが一般的です。従来、冷凍保管の条件下では、畜肉や水産加工品は品質劣化が少ないと考えられていたため、長期保存が可能なバリアフィルムは不要とされており、冷凍食品向けの保存包材の開発は進められていませんでした。
凸版印刷は2016年より大学機関と連携し、バリアフィルムを使用したパッケージを畜肉や水産加工品に使用した時の効果検証を進めてきました。その結果、凸版印刷が独自に開発したバリアフィルム「GLBARRIER」を組み合わせた冷凍用包材を使用することで、従来よりも品質保持期限が延長する結果を得ることができました。
内容物によっては、当社が開発した本製品を使用することで、従来超冷凍(F4級:-50℃以下)で保管されていた食品の冷凍温度帯を-18℃へ緩和することが可能となり、保存コストを従来の約60%削減することができます。また、冷凍時の消費電力を抑えることでCO2排出量の削減にもつながります。
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