• 2020/11/04 掲載

中国当局、アントの融資事業を一段と厳しく監視=関係筋

ロイター

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[北京/香港 3日 ロイター] - 中国アリババ集団傘下の金融会社アント・グループ<6688.HK> <688688.SS>を巡り、中国の金融当局がアリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏らとの面会で、同社のオンライン融資事業を一段と厳しく監視すると伝えていたことが、複数の関係者の話で分かった。

アントはこの面会を受け、今週5日に予定されていた上海証券取引所と香港取引所での新規株式公開(IPO)を延期すると発表した。

中国人民銀行(中央銀行)や中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会、CBIRC)などの当局者は2日、アントの実質的な経営権を握る馬雲氏や井賢棟(エリック・ジン)取締役会長、胡暁明(サイモン・フー)最高経営責任者(CEO)と面会した。

関係者らは、当局者が面会の席で、アントの消費者ローン事業について、自己資本比率やレバレッジ比率などの点で一段と厳しく審査する旨を伝えたと指摘。一部の当局者は同社のローン事業の規模や利益率などの財務指標に「衝撃を受けた」という。

上半期決算で、アントのローン事業はグループ全体の売り上げに占める割合は4割近くに及んだ。同事業にはデジタルクレジットカードの「花唄(ファーベイ)」や短期消費者ローンの「借唄(ジエベイ)」が含まれる。

新型コロナウイルス禍で債務不履行(デフォルト)の急増や資産の質の悪化が懸念される中、中国当局はマイクロファイナンス(小規模金融)などの事業に注力する金融会社への警戒を強めている。アントの消費者ローン残高は6月末時点で1兆7000億元(2540億ドル)と、中国の預金取扱金融機関が発行した短期消費者ローンの2割強を占める。

ある関係者は「広範な金融セクターのシステミックリスク防止に向け、当局は急成長するオンライン融資業界の抑制を長らく目指してきた。アントのIPOはそうした取り組みにおける転換点になっている」と述べた。

アントはコメントを拒否した。人民銀やCBIRCなどからのコメントは得られていない。

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