- 2020/11/03 掲載
米ISM製造業景気指数、10月は約2年ぶり高水準
製造業景気指数は3日の大統領選前に発表される最後の主要指標。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。製造業は米経済の11.3%を占める。
米経済は製造業の底堅さに下支えされるとみられる。国内総生産(GDP)は第3・四半期に33.1%増と過去最大の伸びを記録したが、第4・四半期は大幅に鈍化するとみられる。第2・四半期は31.4%減と過去最大の落ち込みだった。第3・四半期は3兆ドルを超える政府の支援策が景気を押し上げた。それ以降、政府の資金は枯渇し、新たな支援策が合意される見通しは立っていない。
新型コロナの危機により、消費支出はサービスではなく、生活の変化に応じたモノに移行した。モノの消費支出はパンデミック前の水準を超えた。
新規受注指数は67.9と、2004年1月以来の高水準を付けた。9月は60.2だった。
受注が急増する中、雇用指数は53.2と、9月の49.6から上昇。19年7月以来初めて50を超えた。
製造業は、10月の雇用を全体的に押し上げたとみられる。ロイターのエコノミスト調査によると、同月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月から70万人増える見込み。9月は66万1000人増だった。雇用の伸びは6月に付けた478万1000人増から鈍化している。新型コロナ禍で失われた2220万件の雇用のうち約1150万件が回復した。10月の雇用統計は6日に発表される。
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