- 2020/11/02 掲載
川重、造船・エネルギー部門統合=水素事業を強化
川崎重工業は2日、水素の利活用事業を推進するため、造船を手掛ける「船舶海洋」部門と「エネルギー・環境プラント」部門を来年4月に統合すると発表した。現在、水素をオーストラリアから日本に海上輸送し、発電などに使うプロジェクトを進めており、関連部門の統合で水素事業を強化する。
東京都内で開いた事業方針説明会で明らかにした。橋本康彦社長は、川重発祥の造船事業を他部門と統合することについて「造船の役割は残す。名前より事業の成長を優先すべきだ」と述べた。液化石油ガス(LPG)船の建造は当面続けるが、軸足を水素運搬船に移す。
新規事業では、ロボット技術で新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査事業を空港などで展開。「航空宇宙システム」部門では、今年度中に約200人の社員をPCR検査など他事業に配置転換し、約400人の派遣社員らは契約更新を見送る。
【時事通信社】
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