- 2020/10/29 掲載
公取委、携帯電話市場のフォローアップ調査を実施へ 競争図る
[東京 28日 ロイター] - 公正取引委員会は28日、携帯電話市場のフォローアップ調査を実施すると発表した。携帯電話市場における競争の活発化を図っていくことが狙い。菅久修一事務総長は会見で、競争環境が整備されれば「適切なサービスや価格が期待される」として、値下げに結び付くことへの期待感を示した。
通信料金と端末代金の完全分離等を内容とした改正電気通信事業法の施行や楽天モバイルの新規参入など、市場の競争環境に変化が生じていることから、消費者が最適な料金プランを選びやすい環境が整備されているか、スイッチングコストの低減など事業者間の競争は活発化しているかなどの調査を行う。調査では、競争事業者へのヒアリングや消費者アンケートなどを予定している。
携帯電話市場については、2018年に報告書を取りまとめている。今回の調査は来春めどに何らかの取りまとめを行う方針。
総務省は27日、携帯市場の公正な競争環境の整備に向けた今後の取り組みをまとめた「アクション・プラン」を公表した。菅久事務総長は「総務省の取り組みを考慮して調査を進めたい」と述べた。
*内容を追加しました。
(清水律子 編集:山川薫)
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