• 2020/10/29 掲載

人民元基準値の設定方法変更、CCF撤廃 人民銀が確認

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


[上海 27日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)傘下の中国外貨取引センター(CFETS)は27日、日々公表する人民元の基準値(中間値)の設定に参加している銀行が、設定に組み込まれている調整措置の「逆周期因子(カウンターシクリカルファクター、CCF)」の利用を停止したと確認した。

ロイターはこれに先立ち、2人の関係筋の話として、人民銀がCCFを中立にしたと報じていた。アナリストの間では、こうした動きは人民元相場の若干の下落の容認につながるとの見方が出ている。

CFETSは声明で、透明性の促進に向け、基準値設定モデルを変更すると表明した。

人民元はここ数カ月、海外からの資本流入や経済ファンダメンタルズの改善で対ドルで上昇。国内市場の元<CNY=CFXS>は5月下旬以降、対ドルで6%超上昇している。

ロイターの報道を受け、オフショア人民元<CNH=D3>は対ドルで約0.2%下落し、6.7236元と、約2週間ぶりの安値を付けた。

中国は2017年にCCFを導入。その後、市場情勢に対応し、人民元相場を安定的に保つために、設定方法を繰り返し調整してきた。

一部のアナリストは、CCFは通貨安の圧力軽減に向けた措置だったため、人民元相場の上昇を受け効果は低減しており、今回の決定は予想外ではなかったと指摘。

ANZのアジア調査部門責任者、Khoon Goh氏は「通貨安の懸念がなくなった今、CCFの撤廃は理にかなう。人民元相場の下落を積極的に追求することを必ずしも意味しているわけではない。単にこうしたツールが不要になったということだ」と指摘。経済ファンダメンタルズや、中国とその他の主要国との金利差を踏まえると、人民元への資金の流入は継続するとの見方を示した。ANZは基準値の設定に参加していない。

*情報を追加しました。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます