- 2020/10/14 掲載
JPモルガン、第3四半期利益が予想上回る 活況な取引寄与
全体的な収入は299億ドルとわずかに減少したが、アナリスト予想を上回った。主要4部門のうち3部門で増収。トレーディング部門は30%増の66億ドルとなった。
資本市場部門と投資銀行部門が好調で、個人向け部門の減少を相殺。個人向け部門の収入は金利低下が影響し、9%減の127億6000万ドル。ただ、カード事業の好調を背景に貸倒引当金繰入額は7億9400万ドルに減少した。
純金利収入は9%減の131億ドル。純金利マージンは前四半期の1.99%から1.82%に低下した。
通期の金利収入見通しは約550億ドルで据え置き。一方、通期の調整後費用予想は最大で660億ドルと、3カ月前の650億ドルから引き上げた。
第3・四半期の純利益は94億4000万ドル(1株当たり2.92ドル)。前年同期は91億ドル(同2.68ドル)だった。
リフィニティブのアナリスト予想平均は1株当たり2.23ドルだった。
同社経営陣は決算発表後の電話会見で、マクロ経済の先行き不透明感がなお強いと指摘した上で、米連邦議会で新型コロナウイルス景気対策を巡る合意がまとまらなければ、米経済全体にとって痛手になると警告した。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「うまく設計された刺激策があれば状況が改善する確率が高まるが、不透明感はかなり強い」と述べた。
実際に状況が改善すれば同社に100億ドルの剰余金が生じ、二番底となれば200億ドルの不足が生じると語った。
オッペンハイマーのアナリストは、顧客向けノートで「われわれにとって最も重要な事実は、資産の質が2月、3月あるいは4月時点の想定よりもはるかに安定しているということだ。概して、銀行の決算シーズンは非常に前向きなスタートを切った」とした。
*内容を追加して再送します。
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