- 2020/10/13 掲載
ECB、より明確なインフレ目標が必要─伊中銀総裁=伊紙
総裁は伊紙コリエレ・デラ・セラのインタビューに対し、物価が中期的に2%未満でその近辺とするECBの現在のインフレ目標は「曖昧で理解するのが難しい」と指摘。
「目標は対称的であるべき」とし、「われわれには危機時の柔軟性の余地が必要なため、1%か1.5%では低過ぎる」と述べた。
その上で、ECBは米連邦準備理事会(FRB)によるインフレ抑制から労働市場支援に軸足を移す最近の戦略転換を研究していると説明。
「ECBの金融政策戦略をどのように見直すかについて協議している」と語った。
ビスコ総裁はまた、ECBは意思をより明確に伝え、理事会の議事要旨で現在匿名となっている発言について、発言者を明らかにする必要があるとの見方を表明。
「人々はそれぞれの当局者が何を考えているか、理事会でどのように意見を伝えているかを知る必要がある」とした。
ECBの9月理事会の議事要旨では、新型コロナウイルス感染拡大による経済の悪影響について、ECBが市場が想定しているよりも大きな懸念を抱いている可能性が示され、年内に追加刺激策を打ち出す余地があることが明らかになった。
ビスコ総裁は「金融政策は引き続き拡張的(緩和的)であるべきで、長期間そうあるべきだ」と述べた。
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