ドイツの8月鉱工業生産指数が予想外のマイナス、前月比-0.2％

［ベルリン　７日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁によると、８月の鉱工業生産指数は前月比０．２％低下した。低下は予想外で、新型コロナウイルス禍で打撃を受けたドイツ経済の回復が予想ほど堅調でない可能性が示された。

ロイター調査による予想は１．５％上昇だった。

７月の鉱工業生産指数は１．４％上昇に上方修正された。

７─８月は前２カ月比で５．８％上昇。自動車生産が２３．８％上昇と異例の伸びとなった。

経済省は「８月は若干のマイナスとなったものの、５月以降は回復は続いている」との見方を示した。

同省によると、鉱工業生産は、コロナ危機前の昨年第４・四半期比でほぼ９０％の水準に回復している。

「企業のセンチメントは改善し、受注は増加、雇用支援プログラムの利用も減っていることから、工業部門は今後も回復が続く」見込みだという。