- 2020/10/07 掲載
午後3時のドルは105円後半に反発、下値限定で買い戻し先行
ドル/円
午後3時現在 105.73/75 1.1736/40 124.10/14
午前9時現在 105.63/65 1.1735/39 123.97/01
NY午後5時 105.62/65 1.1734/36 123.93/97
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の105円後半。日本時間きょうの未明に、トランプ米大統領が新型コロナ経済対策を巡る民主党との協議を大統領選挙後まで停止すると発表したことを受け、ドルは105円半ばまで軟化したものの、急激なドル安/円高にはならなかったことで、東京市場ではドルの買い戻しが先行し、次の材料を待つ流れとなった。
きょうは9月15―16日に開催された米連邦準備理事会(FOMC)の議事要旨が発表されるほか、米地区連銀総裁らの講演も予定されている。
6日のニューヨーク市場終盤(日本時間7日午前4時前)に、トランプ米大統領が民主党との新型コロナ経済対策を巡る協議を11月の米大統領選挙後まで停止するとツイッターで発表した。
同発表を受けて、市場ではリスク回避ムードが広がり、まず円が買われた結果、ドルは午前4時過ぎに105.48円付近まで下落した。
しかし、リスク回避の円買いは勢いがつかないまま、早々に一巡。その後はリスク回避のドル買いが進んだ。ドルはまもなく105.60円台に切り返し、対ユーロでもドル高が進んだ。午後の取引では高値105.77円をつけた。
ドル高の背景について、市場では、トランプ氏による経済対策協議の停止発表で「思ったほど円高が進行しなかったことや、米長期金利の持ち直しで買い戻された」(外為アナリスト)との意見が出ていた。
米10年国債利回りは午後3時08分時点で0.7552/7536%の気配と、6日ニューヨーク市場午後5時02分時点の0.7336%を上回っている。
英ポンドは136円前半。前日つけた1カ月ぶり高値137円半ばから勢いづいた下げは一服となっている。
ポンド/円も下げの主因はトランプ氏のツイート。だが、その前に一部で、欧州連合(EU)が英国との通商協定について、ジョンソン首相が設定した交渉期限である15日までに譲歩案を示すことはない、と伝わったことも下げの一因になったという。
ただ、EUは合意なき離脱を回避するため、11月半ばまで交渉する準備を進めており「合意はますます近づいているようだ」(外交官)とする声もある。
離脱交渉に関するニュースで激しく上下動するポンドは「投機的取引を好む個人に人気だが、結果的に損失を抱える参加者も多い」(FX関係者)という。
(為替マーケットチーム)
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