- 2020/10/07 掲載
20年の世界貿易9.2%減に、4月予想から上方修正=WTO
一方、21年のモノの貿易量は7.2%増との予想を示した。新型コロナウイルスの感染第2波やそれに伴う新たなロックダウン(都市封鎖)の影響で、4月に予想した21─24%増よりも小幅な回復にとどまるとの見通しを示した。
20年の落ち込みは、09年の世界金融危機時の12.8%減は下回るが、21年の増加率は10年の13.8%増には届かない見通し。
WTOは、各国の積極的な財政出動や金融政策が需要を支えたと指摘。消費者が旅行などのサービスからモノに支出する傾向が強まっていると説明した。
医療機器の貿易が大幅に拡大したほか、新型コロナの影響で在宅勤務が進み、コンピューターなどの電子機器の貿易も増えた。
今後の見通しは、新型コロナの状況や政府の対応に左右されるとし、貿易が来年回復しても新型コロナ前の状態に戻る可能性は低いとの見方を示した。
新型コロナの感染が再び広がれば経済成長が2─3%ポイント押し下げられ、その結果、21年のモノの貿易量は最大4%ポイント下振れする恐れがある。一方で、ワクチンが早期に供給されれば、21年のモノの貿易量は最大3%ポイント上振れすると予想している。
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