- 2020/07/10 掲載
中国政府系ファンド、保険やIT企業の株式保有を縮小 株高受け
中国国家社会保障基金が売却するのは元建て株の最大8億8448万株で、本土上場株の9日終値に基づく売却額は最大10億ドルに上る。このニュースを受け、上海上場の同社株は10日序盤の取引に6%下落したが、月初からはなお20%高の水準。香港上場株<1339.HK>の価格の3倍に膨らんでいる。
中国株式市場は景気の早期回復や資本市場改革、海外からの資金流入加速への期待感でこのところ、大幅上昇を演じている。
IT企業の深セン市匯頂科技<603160.SS>と無錫市太極実業<600667.SS>、北京北斗星通<002151.SZ>は10日、政府系の半導体ファンドである国家集積回路産業投資基金が3社の株式の保有を減らすと発表した。
中国のハイテク株はここ1年で特に大きく値を上げている。米中の緊張が高まる中での政府の支援策や愛国心が支えている。上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>の年初からの上昇率が17%なのに対し、ハイテク株指数<.CSITII>は約37%急騰している。
PR
PR
PR