- 2020/07/10 掲載
FRBのバランスシート、7兆ドル割り込む レポ利用ゼロに
8日時点のバランスシートは6兆9700億ドルで、前週の7兆0600億ドルから約880億ドル縮小。縮小幅は過去11年余りで最大となった。
レポファシリティーの利用が前週の612億ドルからゼロになったことが主な要因。銀行の利用がゼロとなるのは10カ月ぶり。
ジェフリーズのエコノミスト、トーマス・シモンズ氏とアネタ・マルコウスカ氏は、9日に電子メールで配信したリサーチノートで「ある意味、一つの局面の終わりを示している」と語った。
FRBは銀行の準備金不足を背景にした短期金利の急騰を受け、昨年9月半ばにレポ市場への介入を開始。新型コロナ感染拡大への懸念から金融市場が動揺したことを受け、今年3月に同支援策を強化した。
市場が安定化したことやFRBが米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の大規模な買い入れを通じて供給を拡大していることなどから、レポファシリティーの利用はここ数カ月、減少している。
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