- 2020/07/09 掲載
エアアジア、2億3000万ドル超の資金調達へ協議中
同社は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)による旅行需要の激減で他の航空会社と同様に打撃を受けている。
監査法人アーンスト・アンド・ヤング(EY)はエアアジアについて、強い不透明感を理由に継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に疑念が生じていると警告。7日夜に公表した監査報告書で、2019年の同社の決算について、新型コロナの影響や、資金調達の結果に左右されるゴーイング・コンサーンに基づいて準備されたものだと指摘した。
エアアジアは、債務や株式を含むさまざまな資金調達手段を検討しているとし、少なくとも年内に現金費用を半減させる意向を表明。
発表文書で「われわれは債務か株式かにかかわらず、さまざまな資金調達手段に関して提案を受けており、投資銀行や銀行、当社に望ましい結果をもたらすことに関心を示す投資家など、数多くの当事者と協議を継続している」と説明した。
一部の金融機関はエアアジアによる10億リンギ超の資金調達要請を支持する意向を示しているという。
資金の一部はマレーシア政府の保証付き融資プログラムからの調達になることも明らかにした。フィリピンとインドネシアの子会社も融資を申請したという。
株式調査会社CGS─CIMBは、エアアジアがキャッシュポジションの健全性を維持するには新たに30億リンギを調達する必要があるとし、資金調達に向けた取り組みは株式の希薄化につながる可能性があると指摘した。
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