- 2025/04/14 掲載
米ロサンゼルス港、5月にも輸入貨物に打撃 トランプ関税で=幹部
[ロサンゼルス 11日 ロイター] - 米国の主要な貿易拠点であるロサンゼルス港のエグゼクティブディレクター、ジーン・セロカ氏は11日、トランプ政権による中国などへの関税措置を受けて企業が注文を一時停止する中、同港の輸入量が早ければ5月にも落ち込む可能性があるとの見方を示した。
カリフォルニア州南部のロサンゼルス港とロングビーチ港は中国からの貨物の主要な受け入れ港で、それぞれ中国が最大の輸入元となっていることから、米中貿易摩擦の影響を最も受けやすい。
セロカ氏は「企業が状況を見極めようとする中、世界貿易は減速するだろう」とし、ロサンゼルス港の輸入は今年下半期に少なくとも10%減少すると予想。「それ以上かもしれない。とにかく分からない」と語った。
コンテナ追跡ソフトウエアを提供するVizionによると、コンテナ船による米国への輸入予約は3月24─31日から4月1─8日に64%減少。中国からの輸入は同期間に36%減少した。
セロカ氏によると、ロサンゼルス港の3月の取扱量は20フィートコンテナ換算(TEU)で38万5531個だった。関税を見込んだ駆け込み需要が続き、前年比1.6%増えた。中国は同港の輸入量の45%を占める。
一方、3月の輸出は15%減の12万2975個(TEU)だった。セロカ氏は、報復関税が本格化する中、農業や製造業の輸出業者の間で懸念が広がっていると述べた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR