- 2025/04/01 掲載
現代自、米ディーラーに値上げの可能性を通告 トランプ関税受け
Kalea Hall David Shepardson
[デトロイト 31日 ロイター] - 韓国の現代自動車は31日、米国のディーラーに対し、価格戦略を見直しているとし、値上げの可能性を警告した。トランプ米大統領が発表した輸入車と部品への25%の関税を受けた措置。
現代自北米部門のランディ・パーカー最高経営責任者(CEO)はディーラーへのメモの中で、「現在の車両価格は保証されておらず、4月2日以降に卸売されるユニットについては変更される可能性がある」と述べた。
アナリストらは、新たな関税が長期間にわたって継続した場合、自動車メーカーは車両価格を大幅に引き上げざるを得なくなる可能性があると予想している。
トランプ氏は26日、米国に輸入される乗用車などに最大25%の関税を課す計画を発表した。4月3日に発効する。
コックス・オートモーティブは25%の関税により米国製自動車の価格は3000ドル、カナダまたはメキシコ製の価格は6000ドル上昇するとみている。
パーカーCEOは現代自が「メキシコやカナダからの輸入に大きく依存していないのは幸運だ。われわれは米国への投資も安定している」と述べた。
現代自動車グループはトランプ氏が自動車関税を発表する2日前に、ホワイトハウスで同氏とともに米国への210億ドルの投資を発表した。
トランプ氏は29日、NBCニュースのインタビューで、外国製自動車への恒久的な関税は米国内の工場に追い風となるとし、自動車メーカーが値上げしても「全く気にしない」と語った。
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