- 2025/03/28 掲載
トヨタ、2月世界販売・生産5.8%増で前年超え 対米輸出1.7%減
[東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車が28日発表した2月の世界販売(高級車ブランド「レクサス」含むトヨタ単体)は、前年同月比5.8%増の76万1717台だった。世界生産も同5.8%増の77万9790台で、いずれも2カ月連続で前年を上回った。認証不正で停止していた生産が回復したほか、新車を投入した効果で国内販売が引き続き好調だった。海外は生産・販売とも2月として過去最高だった。
トランプ米大統領が自動車への輸入関税を引き上げるかどうか懸念が広がる最中だったが、日本から米国への輸出は同1.7%減と、駆け込み的に増やす動きはなかった。関税発動前に米国への輸出を増やして米国内の在庫を厚くするといった対策は特に講じていない、とトヨタは説明している。
国内販売は同28.2%増の13万3287台で2カ月連続でプラス、海外販売は同2.1%増の62万8430台で3カ月ぶりに前年を上回った。
海外販売のうち、中国は15.0%増だった。春節期間のずれに伴い前年より稼働日が多かったほか、当局の補助金施策や販売店の販売促進策が奏功した。一方、北米は同6.5%減。需要は引き続き堅調だったが、前年に比べ稼働日が少なかった。人気の高いハイブリッド車(HV)の在庫不足も響いた。
国内生産は同16.2%増の28万6372台と2カ月連続で前年超え。海外生産は同0.6%増の49万3418台で、1年ぶりに前年を上回った。
電動車の世界販売は同24.7%増の37万3348台だった。このうちHVは同22.8%増の34万0061台、電気自動車は同18.6%増の7970台だった。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体の世界販売は、同9.5%増の82万5217台で、2カ月連続で前年を上回った。海外販売は1.7%増の64万7249台で、2月として過去最高だった。
グループの世界生産は同12.5%増の88万7588台で、2カ月連続プラスだった。
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