- 2025/03/26 掲載
米食品大手クローガーとアルバートソンズ、合併破談巡り訴訟合戦に発展
先に訴えを起こしたのはアルバートソンズで、裁判所が合併は反トラスト法(独占禁止法)違反だという米連邦取引委員会(FTC)の主張を認めて差し止めを命じた後、クローガーに重大な契約違反があったとして昨年12月に賠償金と6億ドルの違約金支払いを請求した。
これに対してクローガーが25日、アルバートソンズを提訴。「不正行為」があったと主張し、合併の承認を得るために行った投資の損害を支払うよう求めている。
クローガーによると、裁判所の差し止め命令が出されるずっと前からアルバートソンズは合併計画推進よりも、クローガーとの法廷闘争に注力していたという。
しかしアルバートソンズはこの日発表した声明で、同社は当初から合併を成功させる強い決意を有していた半面、最後まで取引する姿勢を放棄したのはクローガーの方だと反論している。
またアルバートソンズはロイターに向けた電子メールで「クローガーの根拠薄弱な主張は経営陣が抱える問題や、合併協定に基づく契約履行義務を明らかに果たせなかったという事実から関心をそらし、賠償金支払いを免れるための意図的な戦術だ」と述べた。
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