- 2025/03/25 掲載
シェル、株主還元を強化 支出見通し引き下げ
[ロンドン 25日 ロイター] - 英石油大手シェルは25日、株主還元を強化すると発表した。
営業キャッシュフローに対する株主還元の比率を30─40%から40─50%に引き上げ、自社株買いを重視する。
2028年までの支出見通しを200億─220億ドルに引き下げたことも明らかにした。
今後5年間で液化天然ガス(LNG)の販売を毎年4─5%、生産を毎年1%それぞれ増やす方針。石油生産は日量140万バレルで維持する。
同社は世界のLNG需要が40年までに約60%増加すると予測。アジアの経済成長、人工知能(AI)の影響、重工業・輸送業の排出削減への取り組みなどが背景という。
24年の同社のLNG生産は2900万トン、販売は6580万トンだった。
同社は「当社の優れた化学資産ポートフォリオの価値をさらに引き出したい。(米国では)戦略や提携の機会を模索し、欧州では高品位化と選択的な閉鎖を進める」と表明した。
1株当たりのフリーキャッシュフローを30年まで年10%以上増やす目標も設定。22年から28年末までに累計50億─70億ドルのコストを削減する計画も継続する。
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