- 2025/03/07 掲載
トランプ氏、NATO加盟国「防衛しない」 国防費不十分なら
Trevor Hunnicutt David Brunnstrom
[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が自国の国防費を十分に支払わなければ、米国は防衛しないと述べた。
ホワイトハウスで記者団に「常識だろう。彼らが支払わないなら、私は彼らを守るつもりはない」と語った。
トランプ氏は自身が長年このような考えを持ち、2017─21年の大統領任期中にNATO加盟国に伝えたと言及。こうした取り組みが各国の国防費増額を促したが、「今でも十分ではない」とし、「もっと払うべきだ」と述べた。
また、NATO加盟国は友人だが、フランスや「他の数カ国」は米国が有事の際に守ってくれるだろうかと疑問を呈した。「彼らがわれわれを守ってくれると思うか」と問いかけ、「そうすることになっているが、私は確信していない」と語った。
支出の問題が解決されれば、NATOは「潜在的に良いもの」と考えているとも述べた。
<仏大統領「われわれは誠実な同盟国」>
フランスのマクロン大統領はトランプ氏の発言に反応。米同時多発攻撃(9・11)を受けたアフガニスタンでの戦闘でフランスや他の欧州諸国が米軍に加わったことに言及した。
「フランスだけでなく、(その他の)欧州諸国もわれわれがアフガニスタンに招集された時にそこにいた」と指摘。「われわれは忠実で誠実な同盟国だ」と述べた。
NATOのルッテ事務総長はトランプ氏の発言に先立ち、「NATOの将来について一部が懸念を持っている可能性があることを承知している」とした上で、「はっきりさせておきたいのは、大西洋横断の関係とパートナーシップはわれわれの同盟の基盤であり続けるということだ」と語った。
PR
PR
PR