- 2025/03/07 掲載
NY外為市場=ドル下落、円・スイスフラン上昇 貿易戦争激化巡る懸念広がる
マネーコープの北米ストラクチャードプロダクツ責任者ユージン・エプスタイン氏は、関税を巡る見方は変化しており、現在では経済成長の足かせとみられていると指摘。米企業の多くは輸出入に頼っており、米国の貿易額が全体的に減少すれば、「結果的に経済が鈍化する可能性がある」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は取引終盤、0.3%安の104.12。一時、4カ月ぶりの安値に沈んだ。
ただ、トランプ大統領が対メキシコ・カナダ関税について、米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると表明したことを受け、ドルは下げ幅を縮小した。
ドルは、対円では0.9%安の147.65円。一時147.31円と、5カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。
対スイスフランでも0.9%安の0.8827フラン。一時、3カ月ぶりの安値となる0.8828フランを付けた。
対カナダドルでは0.2%下落し、1米ドル=1.4312カナダドル。ドルはニュージーランドドルのほか、メキシコペソや南アランドなどの新興国通貨に対しても弱含んだ。
欧州中央銀行(ECB)の利下げ決定を受け、ユーロ/ドルは一時、1.0854ドルまで上昇し、昨年11月以来、4カ月ぶりの高値を更新した。終盤は1.0791ドル。
ECBは、主要政策金利の預金金利を0.25%ポイント引き下げ2.5%とした。同時に、米国との貿易戦争の脅威や欧州諸国の防衛費増額計画などに起因する不確実性の高まりを背景に、4月の次回会合で利下げを一時停止する可能性が示唆された。
ドル/円 NY終値 147.95/147.98
始値 147.82
高値 148.39
安値 147.32
ユーロ/ドル NY終値 1.0783/1.0786
始値 1.0799
高値 1.0853
安値 1.0766
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