- 2025/03/04 掲載
豪中銀、過度の引き締めリスクを考慮し利下げ 2月議事要旨で説明
4年以上ぶりの利下げは賛否拮抗した決定であったことが示された。
議事要旨は「複数のメンバーは経済の下振れリスクをより考慮する傾向があった」と指摘。「複数のメンバーは特に、過度に引き締められた金融政策をあまりにも長期にわたって維持するリスクに留意した」としている。
ただ、コアインフレ率が3.2%と中銀の長期目標(2─3%)を依然として上回る中、金融緩和がインフレ圧力を再燃させる可能性についても懸念。理事会は、今回の決定が今後の会合での追加利下げを約束するものではないとの意見で一致した。
議事要旨は「複数のメンバーはさらなる政策緩和の見通しに慎重な姿勢を示した」と記した。
市場では、次回4月1日の理事会での利下げは見込まれていないものの、5月の0.25ポイント利下げ確率は65%程度と示唆されている。
理事会は外部リスクの一つにトランプ米大統領による関税計画、特にオーストラリアの主要輸出先となる中国に対する関税に言及。議事要旨は「米国政府の政策に対する不確実性は高く、企業の支出傾向、そしておそらく家計の消費傾向にも重大な悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。
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