- 2025/02/28 掲載
FRB、当面金利据え置き インフレ低下見極める必要=クリーブランド連銀総裁
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は27日、インフレ率が目標とする2%に向けて低下している証拠を見極める必要があるとして、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は当面は現行水準に維持されるとの見方を示した。
ハマック氏はコロンビア大学での講演で、労働市場が堅調に推移する中、インフレ圧力は一様でないものの緩やかに緩和しているとし、「今後の(金融政策の)道筋を見極めるにあたり余裕が得られている。このことは、政策金利は当面は現行水準に据え置かれることを意味している」と述べた。
その上で、物価状況は良好に進展しているものの、物価目標の達成はまだ視野に入っていないとし、「忍耐強く対応することで労働市場とインフレの道筋のほか、現在の金利環境下での経済全般の動向を注視する時間が得られる」と指摘。労働市場が健全さを維持する中、インフレ率が目標とする2%に向けて低下していることを示す追加的な証拠を確認した上で、利下げを支持したいとの考えを示した。
現在の金利水準については「すでに中立的な水準に近づいている可能性がある」と言及。米経済には回復力があり、高金利環境に適応できるとし、高金利の長期化で経済に悪影響が及ぶことはないとの見方を示した。
FRBは昨年9月から12月にかけて3会合連続で合計1%ポイントの利下げを実施した後、今年1月の会合で政策金利を4.25─4.50%に据え置くと決定。昨年8月に就任したハマック総裁は昨年12月の会合で金利据え置きを主張し、利下げに反対票を投じた。
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