- 2025/02/03 掲載
全国の倒産予備軍は約12万社、物価高や人手不足で=帝国データ
[東京 3日 ロイター] - 帝国データバンクが3日に公表した調査結果によると、昨年12月時点で1年以内に倒産する確率の高い企業は全国で12万社超に上った。人手不足や人件費高騰、物価高、資材高などが要因として挙げられている。
帝国データが「倒産予測値」を基に分析を行ったところ、調査対象147万社のうち1年以内に倒産する確率が高い「高リスク企業」は8.6%に当たる12万6960社だった。コロナ禍の打撃を受けた2020年のピーク時(約14万社)からは徐々に減少しているものの、依然高水準となっている。
業種別では建設業が2万8817社と最も多く、前年比4445社増。次いで製造業の2万8571社、小売業の2万6464社だった。割合では飲食店が44.4%と最も高かった。こうした業種では、人手不足や人件費高騰、資材高のほか、コロナ禍のゼロゼロ融資の返済、物価高、賃上げなどの影響で資金繰りの悪化がみられるという。
帝国データの試算では、企業の倒産件数はコロナ禍の「ゼロゼロ融資」を受け21年に減少した後は、融資返済や物価高、人手不足などの影響で3年連続で増加し24年は9901件だった。
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