Pritam Biswas　Nupur Anand

[ニューヨーク ２３日 ロイター] - 米大手銀行ＪＰモルガン・チェースは２３日、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）の２０２４年報酬総額が前年比約８．３％増の３９００万ドルになったと発表した。これは米金融大手ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンＣＥＯと同水準となる。

内訳は基本給が１５０万ドル、業績連動報酬が３７５０万ドル。ＪＰモルガンは２４年決算で企業合併・買収（Ｍ＆Ａ）や資金調達活動の復活などを背景に過去最高益を付けた。

ダイモン氏の２３年の報酬総額は３６００万ドルだった。２１年と２２年は景気不透明感や地政学的緊張、コロナ禍の余波などを背景に３４５０万ドルだった。

ＪＰモルガンでは他の数人の経営幹部も２４年の報酬総額が前年比４─２１％増加した。

約１９年間という異例の長期間にわたってＣＥＯを務めるダイモン氏は５年以内に退任する公算が大きいと示唆しており、ＪＰモルガンは後任探しを進めている。有力な後継候補としては、消費者・地域銀行部門のＣＥＯを務めるマリアン・レーク氏、商業・投資銀行部門共同責任者のトロイ・ローボー氏、資産運用部門ＣＥＯのメアリー・アードス氏らの名前が挙がっている。