- 2025/01/24 掲載
TikTok米事業買収で他の買い手と協力も、実業家マッコート氏
[ダボス(スイス) 23日 ロイター] - 米実業家のフランク・マッコート氏は23日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業買収に向けて他の買い手と組むことに前向きな姿勢を示した。自身が支配権を維持することが条件とした。世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の合間にロイターに述べた。
資金調達先の詳細は明らかにしなかったが、プライベートエクイティ(PE)やファミリーオフィスから接触があったとした。
「問題は資本ではない。(TikTok親会社の)字節跳動(バイトダンス)や中国政府がTikTok米国事業の将来について決定するのを待っている」と述べた。
マッコート氏が率いるグループ「プロジェクト・リバティー」などでつくるコンソーシアムは9日、TikTokの米資産買収を目指してバイトダンスに正式提案したと発表した。
同氏によると、TikTokの既存投資家は資本の一部もしくは全部をロールオーバーすることに関心を示している。TikTokのアルゴリズムを対象に含まない場合、買収資金は200億ドルに上る可能性があるが、既存投資家の資本によりこの額が削減される可能性がある。
マッコート氏の買収案には、TikTok人気の根幹であるコンテンツ推奨システムのアルゴリズムは含まれていない。
同氏はTikTokの米国ユーザーを国内にインフラを持つプロジェクト・リバティーのプラットフォームに移す方針で、合意が成立すれば1年以内に移行が完了するとの見方を示した。
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