• 2025/01/24 掲載

全国コアCPI、12月は+3.0% 電気・ガス・食品価格高で1年4カ月ぶりの伸び

ロイター

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[東京 24日 ロイター] - 総務省が24日発表した2024年12月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比3.0%上昇と、伸び率は前月の2.7%から加速し、1年4カ月ぶりの水準になった。政府の補助金が終了した電気・ガス価格上昇や食品値上げが押し上げた。

エネルギー価格の前年比上昇率が11月の6.0%から12月は10.1%に拡大。電気代は9.9%から18.7%、都市ガス代は6.4%から11.1%にそれぞれ伸びが拡大した。

コシヒカリを除くうるち米が前年比65.5%上昇するなど、生鮮食品を除く食料品価格が上昇したほか、すしや弁当、鶏卵、外食などの価格上昇も響いた。

通信料金や自動車保険料、火災・地震保険料、外国パック旅行費も指数を押し上げた。

生鮮食品を含む総合指数は前年比3.6%上昇と、11月の2.9%から伸びが加速。トマトやキャベツ、レタス、ニンジン、みかんなどの生鮮野菜・果物の価格が前月比で上昇した。前年比でキャベツは2.3倍、みかんは25.2%上昇した。

物価の基調的な動きを示すとされるコアコア指数(除く生鮮食品・エネルギー)は2.4%と、前月と同じプラス幅だった。

農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「予想通りの結果だった。2月以降の電気・ガス補助金の再復活や原油価格軟化などで、徐々にコアCPI上昇率が2%台に落ち着き、10月以降は2%を割り込む可能性がある」とみる。

総務省が同時に公表した2024年通年のコアCPIは前年比2.5%上昇と3年連続のプラスとなった。伸びは23年の3.1%から縮小した。

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