- 2024/12/14 掲載
環境配慮の暖房、来年1月発売=欧州で、ポーランド工場本格稼働―ダイキン
ダイキン工業が、環境に優しいプロパンを「冷媒」に使ったヒートポンプ暖房を、来年1月からドイツを中心とした欧州で販売することが13日、分かった。新設したポーランド工場が今月から本格稼働。ロシアのウクライナ侵攻を背景としたガス価格の高騰や環境意識の高まりを踏まえ、欧州事業の拡大につなげたい考え。
ヒートポンプ暖房は、冷媒を通じて運び込まれた空気中の熱で温水をつくり、それを循環させて室内を温める仕組み。ダイキンが提供する製品は「自然冷媒」としてプロパンを採用。温室効果ガスのフロンなどを冷媒に使った製品に比べ環境負荷が少ない。
欧州ではガスを燃料としたガスボイラーが一般的。ただ、近年は電気を使用するヒートポンプ暖房の普及が進む。各国の補助金政策の見直しなどで足元の需要は低迷するが、同社は環境規制強化の動きを見据え、市場余地は大きいとみている。
日本企業では、パナソニックが自然冷媒によるヒートポンプ暖房を欧州で販売している。ダイキンもラインアップ拡充でシェア獲得を目指す。
【時事通信社】 〔写真説明〕ダイキン工業の欧州向けヒートポンプ暖房の室外機(同社提供)
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